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河野ミチユキ | 演出家・脚本家・俳優
略歴
1976年 熊本県牛深市(現:天草市)生まれ。
1995年 熊本大学演劇部において演劇活動を開始。
熊本・福岡の多数の劇団の公演に俳優として精力的に参加。
2000年 熊本大学演劇部関係者を中心に劇団「 0 相(後にゼロソーと表記を変更)」を発足。
劇団名は、電気用語でニュートラルを意味し、表現形態にとらわれない活動を
目指していた。河野は代表を務める。
2001年 京都の劇団 「 八時半 」 の鈴江俊郎作「王様は白く思想する」 にて 旗揚げ公演 。
演出は劇団員の入江徹が担当し、河野は俳優として出演。
2002年 第 2 回公演 「 spectrum 」 上演。
この公演 以降、 ゼロソー公演のほぼ全作品の作・演出を手掛ける 。
2010年 「義務ナジウム」にて九州戯曲賞 佳作を受賞。
2015年 「チッタチッタの抜け殻を満たして、と僕ら 」にて九州戯曲賞 大賞を受賞。
2018年 河野の父親の介護を機に、劇団は活動休止。
2022年 闘病の末、永眠。
作風
河野の空気感を大事につくる劇世界は、俳優の話すセリフに過度に拠ることなく、
劇空間全体に心情が満ち溢れ、その繊細さは目や耳に働きかけるだけでなく、
においをも感じさせると定評がある。
また、「 水俣病をモチーフとした奇病が流行っている町 」や、
「 そこに伝わる淫靡な風習のために閉さされた村 」 などを舞台に 、
コミュニ ティ の歪みに焦点をあてた作品を 創作。
枯山水を模した抽象舞台で芝居と舞踊と映像の融合の形を探るなど、
実験的な舞台にも 多数挑戦した。
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