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河野ミチユキ | 演出家・脚本家・俳優
アクワリウム
2008年、全国各地の若手・実力派劇団を紹介する東京国際芸術祭リージョナルシアター・シリーズの上演劇団(全国から3劇団)にゼロソーが選出され、参加。
宮沢章夫(遊園地再生事業団)氏のアドバイスのもと書き上げた作品。
東京都(リーディング)、長崎市、熊本市、天草市にて上演を行った。
化学工業都市として一時代を築いたが今はその面影もない、とある海辺の町、阿玖市。阿玖は孤立していた。戦後から稼動する地域産業を一手に担っていた企業「ニッカ(株)」の工場群は現在も残り、今でも地域住民の約1割がなんらかの形でこの企業に関わっている。10年ほど前、ニッカの多大な助成を受けて市は水族館を建設。地元民への就職場所の提供という意味もあった。水族館はこの町の大きな観光資源となり、イルカの奇妙なパフォーマンスなども手伝ってにわかに賑わう新時代の阿玖…阿玖市民でもある「水族館職員」を中心に繰り広げられる、共同体の歪みに身を沈めたりあるいは浮き上がりかけたりする人々の物語。
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